カエルン師匠のグラレコ道場

― 指導者のみなさまへ ―
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協働の基本と見える化の導入 ― 指導者のみなさんへ ― グラレコ道場

楽描人カエルン師匠からのメッセージです。子どもたちが「グラレコ道場」を通じて、安心安全な環境で楽しく学ぶことができるよう、以下のガイドをご用意しました。この文書は、指導者の皆様が子どもたちを支援するための基本的な考え方と、具体的なアプローチを理解するのに役立つ内容を含んでいます。

協働の基本

協働は、安心して意見を交換できる環境から生まれます。日本の打合せや会議では、この安心安全性が見落とされがちです。学級会で意見が出ないのも、この安心感の欠如が一因です。企業においても、職位が高い人や声が大きい人が意見を決定する傾向があります。これを改善するためには、関係性を変える必要があります。

心理的安全性の向上

  • 縦の関係をやめ、横の関係を築くことで、心理的安全性を高めることができます。
  • すべての参加者が平等に意見を述べられる環境を作ることが重要です。

縦の関係から横の関係へ

外在化の活用

健全な対立は、良い結果を生むために必要です。しかし、直接向き合うと、対立が生じやすくなります。これを避けるためには、外在化を活用します。

向き合うと対立する

対立の回避

  • 外在化により、同じ方向を見ることで、対立を回避できます。
  • これにより、相手やその行動に対する否定的な意見を述べることを減らすことができます。

外在化で対立を回避する

言葉の定義の統一

協働を進める上で、用語の定義を統一することが大切です。目的、ゴール、目標、問題、課題、対策などの言葉の意味や違いを再認識しましょう。

正しい言葉を使う:目的、ゴール、目標
正しい言葉を使う:問題、課題、対策

誤解の理解

  • お互いに知らないこと、見ているものが違うことに気づかないことが、誤解を生む原因です。
  • 誤解を避けるためには、お互いの見ているものを明確にすることが重要です。

無知、看過、誤認

見える化の導入

見える化とは、関係性や時間的な変化など、目に見えないものを表現することです。これにより、子どもたちがより深く理解し、学びを進めることができます。

見えないものをかくのが見える化

見えないものの表現

  • 見えないものを表現するには、見えるものとの関係性を描くことが効果的です。
  • これにより、子どもたちが抽象的な概念を具体的に捉えることができます。

このガイドを通じて、指導者の皆様が子どもたちの学びをより豊かなものにするための支援を行えることを願っています。子どもたちが安心して学び、楽しみながら成長できるよう、私たちも一緒に努力していきましょう。