グラレコ☆チャレンジは、子どもたちがグラフィックレコーディングのスキルを測定するためのものです。ここでは、スキルレベルの向上を目的としていません。30分程度の時間があれば受験と評価を完了できます。
ビジュアルファシリテーションやグラフィックレコーディングにおいて、絵を描きながら他の行動をする「ながら描き」がもっとも重要です。この技術は、作業の速さ、見やすさ、美しさを向上させます。以下の順序に注意してください:
たとえば、中華料理のシェフがチャーハンを作る際、両手を動かす訓練から始め、その後手の動きを洗練させます。ビジュアルファシリテーションやグラフィックレコーディングの学習も、まずは「ながら描き」をマスターすることから始めます。
グラレコ☆チャレンジは、ビジュアルファシリテーションやグラフィックレコーディングのスキルレベルを客観的に測定するものです。通常の図画工作や美術の授業では主観的な評価が行われますが、ここでは「ながら描き」の能力を測定します。制限時間内にお手本を正確に描くことが求められます。他の人との会話を交えながら作業を行うことが推奨されています。
ビジュアルファシリテーターが黙って作業をするのは不自然です。話しながら描くことで、時間効率が向上し、他の効果も期待できます。
日々の「ながら描き」練習に役立つアイテムを以下に示します。個人での購入を検討してみてください。
影用マーカーは1本あると便利です。お手本がカラーであっても、この1本で色付けが可能です。彩色用マーカーは必須ではありませんが、オススメの色としてライトブルー、ライトグリーン、黄、オレンジ、ピンク、赤紫、ペールオレンジ、ブラウン、グレーの9色が挙げられます。
以下のお手本をA4横で印刷します。できればカラー印刷にします。
制限時間内に完成させることが求められます。制限時間は12分です。これは私がお手本を描くのにかかった時間です。
正確な測定を行うためには、以下のルールを守ってください:
「ながら描き」の能力は、「時間内にどれだけ丁寧に描けたか」で測定されます。
なお、評価方法は別の文書がありますのでそちらを参考にしてください。
「ながら描き」では、システム1を活用することで、速く丁寧に描くことが可能です。ダニエル・カーネマンの「ファースト&スロー」におけるシステム1は、無意識で自動的な決定を行う速い思考を意味します。たとえば、自転車を運転する際には、手足の動きを意識せずに行います。
「考えるな!感じろ」というブルース・リーの言葉にあるように、お手本を理解しようとせず、反射神経のように形を再現することが重要です。システム2を使って内容を理解しようとすると、「ながら描き」はできません。厳しい時間制約の中でお手本の形を描く練習を通じて、システム1への変換が可能です。
「ながら描き」の技術を高めるためには、以下のステップを実践してください: